骨幹骨折のレントゲン写真

自転車(ロードバイク)で転倒して右の鎖骨遠位端骨折(さこつえんいたんこっせつ)をしました。クラビクルバンドによる整復術では治せないため手術、入院しました。

そして手術後4~5週間が経って傷も治り、骨を固定してたピンも抜釘、仮骨もできて骨癒合がはじまったので、リハビリを開始することになりました。

 
この記事は骨折・手術・手術後の痛みとの闘い、通院・針金の抜釘などなど…

鎖骨遠位端骨折から5週目までの記事、自転車事故で鎖骨遠位端骨折して手術と入院の続きです。

今回は上の記事の続き、鎖骨骨折の手術後5週目以降のリハビリ記録をメイン、病院の理学療法士に教えてもらったリハビリ方法、自宅でもできるメニューについて書いていきます。

 

あくまでも私が教えてもらったリハビリメニューを実体験で書いた記事なので、あなたにも適合するかどうかは分かりません。

詳しくは病院の先生、理学療法士に確認を取ってから実施してください。




リハビリ開始時期はいつごろから?

鎖骨骨折をするとクラビクルバンドでの保存療法、私のようにサコツ遠位端骨折の場合は、靭帯断裂もあるので手術をすることになります。

 

鎖骨を骨折すると腕が上がらず不便なので「早く社会復帰したい、仕事をいつまでも休んでられないし、業務に支障が出るのは困る!」と思うものです、なので1日でも早くリハビリ開始時期を早めたいものです。

 

ただ骨がくっつく前に動かすとズレてしまったり、重いものを持つとカンタンに再骨折してしまい、復帰までが遅くなったり、偽関節ができて後遺症に悩まされる恐れがあるので無理は禁物です。

 

私は手術後1ヶ月経ち仮骨ができてから(骨癒合がはじまってから)リハビリ開始となりました。自己判断でリハビリをすると骨がズレたり、折れたりして症状が悪化するので、医者の先生に質問して許可がでてからスタートしましょう。

後遺症がいくつか残ったので「鎖骨遠位端骨折の完治期間と後遺症」でくわしく書きました。

可動域が90度以下の時のリハビリメニュー

鎖骨は前方、横に90度以上あげるとき、後方に上げる時に動きます。なので仮骨が出来て間もない頃は、医師より日常生活では90度以上は上げないように言われ、リハビリも90以下の可動域で実施しました。

そこでまず最初に可動域が90度以下の時のリハビリメニューについて解説して、後ほど90度以上OKになった時の方法について説明をします。

リハビリメニューその1 前かがみ運動

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腕をだらんと垂らした状態で前にかがむ運動

 

腕を無理に上げようとすると肩の筋肉を使うため痛みが出ます。そこで腕を脱力してだらりと垂らし、少しずつ前かがみしていきます。こうすると腕を上げたのと同じように可動域を広げることができ、筋肉を使わないので無理な力も入りません。

 

ちなみに私はリハビリの禁忌として90度以上あげないように言われてます(手術後5週目で骨の強度が元通りじゃないため) ただリハビリを開始する前は前に20度、横に10度、後ろはまったく動かないくらい筋肉がガチガチなので、90度とか夢のまた夢状態です(;^ω^)

 

前かがみ運動のやり方は、骨折してない手で体を支え、鎖骨骨折した方の腕は脱力して、少しずつ前かがみするだけです。この時は一気に前かがみせずゆっくりと倒していきます。呼吸はとめずに徐々に前かがみになります。

 

いままで鎖骨骨折した方の腕はほぼ使ってなかったため、前かがみをしていくとメリメリ音がして痛いです。筋肉が固着しててそれを剥がしてるイメージでしょうか? 私の場合は90度どころか60度くらいで痛くなりました。

 

そして痛くなったところでストップして、脱力したうでで小さな円をかくように右に10回転、左に10回転して、体を元の状態に戻して終了です。初めてコレをやった後、前方向に腕を上げていくと20度→40度まで上がるようになりました。

 

これをストレッチのように毎日自宅でやるよう理学療法士に言われました。リハビリはすぐに成果が出ないので毎日の積み重ねが大切です。

 

リハビリメニューその2 振り子運動(コッドマン体操)

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体をゆらして振り子のように動かす

 

次に振り子運動(コッドマン体操)を、病院の理学療法士に自宅でできるリハビリ方法として教わりました。

 

鎖骨骨折した方の足を前に出し、前後に足を開いて立ちます。そして前かがみ運動のように正常な手で体を支え、サコツが骨折したした方の腕をだらりと垂らします。この状態で体を前後にゆすって腕を振り子のように動かし、肩の可動域を広げていきます。

 

腕の力で動かすのではなくて、体をゆらして自然に腕を動かすのがポイントです。筋肉をつかって無理に動かそうとすると痛みが出るので、ユラユラと動かすイメージです。最初は少ない範囲で動かし、可動域が広がったら動かす範囲を広げていきます。

 

前後に20回、左右に20回、右回りに円を描く、左周りに回すのを書く10回ずつで1セットとします。お風呂あがりなど血行が良い時の方が動きやすいのでおススメと理学療法士に言われました。

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リハビリメニューその3 腕上げ運動

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胸の前で手を組んで、折れてない方の腕の力で上げていく

 

自分の力では鎖骨が折れた方の腕は上まで上がらないので、胸の前で手を組んで折れてない方の腕のパワーで徐々に上げていくと言う運動になります。

 

病院の理学療法士にリハビリをやってもらう時は他力で少しずつ腕を上げれますが、自宅で一人でやるために折れてない方の腕のパワーを借りて、鎖骨遠位端骨折をした方の腕を上げていくってわけです。

 

一気に上げると痛めるのでゆっくりと徐々に上げていき、痛みが出たら無理してそれ以上いかないようにしましょう。

 

リハビリメニューその4 セルフ挙上運動

腕を上げるとき自力では途中までしか上がらないため、リハビリの時は作業療法士が手を上げてくれつつ、自分の力でも上げつつと言う感じで実践していきます。これを自分一人でやるのがセルフ挙上運動です。

 

私の場合は右の鎖骨を折ってるので、左手で右腕を持ちながら徐々に上げていくわけです。こうすればリハビリに行けない日でも、つまり作業療法士がいなくてもリハビリを受けてるような状態を作れます。

 

毎日リハビリに行くのが理想ですが仕事の関係もありますし、来れない時もあるので、可動域を広げるために自宅でもセルフでリハビリをするように作業療法士に教えてもらいました。

 

リハビリを何度も受けてると感覚的にどこまで稼働して良いか分かるのでセルフでも出来ますが、まったくゼロの状態からセルフでやると、間違ったことをしてしまい症状が悪化する危険があるので作業療法士の指導のもとやるようにしましょう。

 

リハビリメニューその5 握力を鍛える

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100均のダイソーで買ったグリッパーで握力を鍛える

 

鎖骨遠位端骨折で手術をした後は、安静にするため骨折してない手をメインで使うことになります。すると筋力が低下してしまうので、リハビリを開始する頃にはかなり力が弱まっています。そこでグリッパーをニギニギして握力を鍛えると言うわけです。

 

私の場合は元々、50キロくらい握力がありましたが、手術後は1ヶ月間も骨折した手を使ってなかったので、20キロのグリッパーでも固く感じました。思った以上に握力が低下してるってことですね(;^ω^)

 

グリッパーは100均のダイソーでも売ってますし、スポーツ用品店でも売っています。手術前と比較すると思った以上に力が弱くなっているので、実際に握ってみて多少きついくらいのモノを買いましょう~

 

ちなみに私は毎日20回ニギニギしてました。やりすぎて痛くならない程度に鍛えていきましょう。ゴムチューブのトレーニングと比べると、鎖骨への負荷は軽いので可動域が狭いときでも出来ますので^^

後遺症がいくつか残ったので「鎖骨遠位端骨折の完治期間と後遺症」でくわしく書きました。

可動域の制限がなくなった後のメニュー

次は鎖骨骨折の手術から一定期間経ち、骨がくっついてきて医者が「可動域の制限はない=180度まであげてOK」と言ってからのリハビリメニューです。

 

ちなみに私の場合は手術後4週間は仮骨が出来てないのでリハビリはせず、手術から1ヶ月後にリハビリを開始、そこから1ヶ月間は可動域90度以下で行い、手術から60日経過してレントゲン撮影をし、医者が可動域の制限をなくしました。

 

人によって回復スピードは違いますので、医師が90度以上あげても良いと言ってから以下で紹介するリハビリ方法を行ってください。焦って早い段階でやると骨がズレたり、再骨折する危険がありますので(汗)

リハビリ方法その6 タオル拭き運動

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左手で撮影のため片手のみうつっているが、本来は両手で持つ

 

机の上にタオルを置いてその上に両手をおきます。そして前、左右にタオルを動かすことで肩の可動域を広げるリハビリメニューになります。タオルをひくことで摩擦が少なくなり、力をかけなくても腕が動くわけです^^

 

回数は前後、左右に1日15回やります。主婦の方なら掃除がてらやっても良いですし、男性でも机を掃除する要領でやれば、奥さんが喜ぶかもしれませんね(笑)

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痛くない範囲で少しずつ可動域を広げる

 

医師の診察により可動域の制限がなくなり、初めて理学療法士にタオル拭き運動を教えてもらった時は、前方向に110度までしか行きませんでした。急にやると痛くなるので痛くない範囲で徐々に可動域を増やしていきましょう。

 

リハビリ方法その7 ひじ固定のタオル運動

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ひじを固定して、手を内側・外側に動かす

 

今までは前後、左右の可動域を増やすリハビリ方法が多かったのですが、コレは内側と外側に手が回るようにするためのトレーニングメニューです。

 

写真だと少し分かりずらいですが、タオルの上に腕を置き、ひじを固定した状態で手を内側・外側に動かします。回数は1日15回ずつです。

 

私の場合、寝るときに手をお腹の上に乗せて寝ることが多かったので内側は90度回転しますが、このリハビリメニューを教わった時点では、外側は20度までしか回転しませんでした。

 

外転は思った以上に鎖骨に負担がかかるようなので、医師の可動域制限がなくなってから、痛くない範囲で動かすようにしましょう。無理は禁物ですよ~

 

リハビリ方法その8 手を後ろに回して上下運動

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手を腰の後ろに回して上下

 

画像のような感じで手を腰の後ろに回して上下する運動を1日15回します。私は腰の後ろで手を組むことが出来なかったのでタオルを持っていますが、手を組めるならタオルは必要ありません。

 

またタオルじゃなくても木の棒、サランラップの芯、ゴムチューブなどなど持つものはなんでもOKです。 ようするに骨折してない手で補助しながら、骨折した方の腕を上下できれば良いだけなので。

 

コレも痛みがない程度で上下運動を繰り返しましょう。リハビリメニュー全般に言えますが、焦って無理をしても病状を悪化させるだけですので(;^ω^)

 

リハビリ方法その9 首の後ろで手を組んで開閉

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リハビリ当初は首の後ろで手が組めなかった

 

可動域の制限がなくなり初めてこのリハビリ方法を教えてもらった時は、痛くて首の後ろで手が組めませんでした。もし組めるまで回復したら首の後ろで手を組み、胸を反るように両肘を後ろにやります(両方の肩甲骨をくっつけるイメージ)

 

また首の後ろで手を組んだ状態で、両肘を顔の前で引っつけるようなイメージで近づけていきます。これを1日10回ずつ行いましょう。

 

ただこのリハビリメニューは鎖骨への負担が大きいので、かなり回復してからじゃないとやらない方が良いです。

 

可動域の制限がなくなった当初は、私と同じように首の後ろで手が組めないと思いますし、もし組めたとしても無理せずに痛くない範囲で徐々に広げていきましょう。

 

リハビリ方法その10 肩の筋肉を鍛えるトレーニング

私の場合、可動域の制限がなくなるまで鎖骨骨折から2ヶ月かかりました。なので2ヶ月間、腕を90度以上あげることがなかったので、肩の筋力がかなり落ちていました。そこで鍛えるためのトレーニングを作業療法士に教えてもらいました。

 

やり方はカンタンで、前に腕を90度上げて10秒間キープ、横に腕を90度上げて10秒キープを1日3回やるだけです。

 

鎖骨遠位端骨折をしてない方の腕だと余裕ですが、リハビリをしてる方の腕だと10秒キープするだけでもきつかったので、私と同じように可動域の制限がなくなるまでに時間がかかった人は、筋力トレーニングとしてやるようにしましょう^^

 

【追記分】

最初はなにも持たずに手を上げるだけでしたが、筋力がついてくるにしたがって、500g(ペットボトル1本分)を持って15秒キープ×3回。

さらに慣れてくると1キロの重りを持って20秒キープ×5回と言う感じで、筋力がつくにしたがって重さ・秒数・セット数が増えていきました。

 

リハビリ方法その11 肩を回す運動

作業療法士の人いわく、ある程度の高さまでは腕と鎖骨の動きで上げれるけど、180度まで上げようと思ったら肩甲骨(けんこうこつ)も動かないとダメらしいです。

私の場合、肩甲骨の周りの筋肉がガチガチに固まっていたので、それを改善するために「胸を張る→元に戻す」を10回繰り返します。この時、肩甲骨を意識してやります。

また肩をグルグル回すことで自然と肩甲骨も回るので、その周囲の筋肉もほぐれます。なのでこれを前に10回、後ろに10回まわすようにします。

鎖骨遠位端骨折をしてから肩をグルグル回すのはやっていなかったので、慎重にゆっくりと回すようにしました。またこのメニューを導入したのは手術後から3ヶ月以上経ってからなので、骨がくっつくまではやらない方がいいです。

後遺症がいくつか残ったので「鎖骨遠位端骨折の完治期間と後遺症」でくわしく書きました。

鎖骨骨折のリハビリ期間は?

リハビリテーションは完治するまで何度も受けれるわけではなく、骨折など運動器疾患の場合は厚生労働省が、発症または手術日より150日までと決めています。

 

私の場合は鎖骨遠位端骨折の手術をしたのが5月下旬なので、10月下旬までがリハビリを受けれる期間になります(早く回復すれば早めに終了できます)

 

指、腕の骨折なら開いて、閉じてが出来るようになれば良いのですが、鎖骨遠位端骨折は靭帯も絡んでくるので、腕が180度まで上がって、なおかつグルグル回せないと元の状態に戻ったとは言えません。

 

骨折自体は骨癒合もはじまり何とかなりそうな感じですが、肩の可動域については完治まで先が長そうです(;^ω^)

 

【追記分】

わたしは手術日より150日すぎた時点で、160度までしか腕が上がりませんでした。作業療法士の人いわく改善の余地はあるということで、医師の指示のもとリハビリ期間が延長されることになりました。

1ヶ月あたりの回数は減りますが本人の希望、医者が改善する可能性があると判断した場合、リハビリを延長することができます。

 

リハビリの痛みは?

温湿布で患部を温めてからリハビリを開始。初回は寝ながら、2回目は座った状態で腕や肩をマッサージしてから、理学療法士が徐々に腕を前、横に広げていきます。70度まで上げると痛みがありますが、手術後の痛みを考えると大したことはないです。

 

痛みがサッパリないところで動かしても可動域は広がりません。例えば70度で痛いならその状態で少しずつ広げることで75、80度と可動域が増えるイメージです。なので多少は痛いですが手術後の痛みのように1日中続くものではないので耐えれないことはないですね。

 

ただリハビリ開始時は今までくっついていた筋肉をはがすような感じになるので、少しヒリヒリするような痛みはありますが、手術後の痛みと比較すると大したことはないです。

 

あと今までは鎖骨遠位端骨折をした方の腕を封印して生活してましたが、仮骨ができて医師からリハビリOKと言われたなら、禁忌となる範囲を超えないように骨折した方の腕も使った方が良いと言われました。

 

そうすると日常生活を送ってるだけでリハビリになり可動域が広がる、落ちた筋肉が再びついてくると理学療法士に言われました。

 

【追記分】

リハビリの痛さは作業療法士によります。

 

私が行ってる病院は地方では大きいところなので、数十名の作業療法士がいます。指名制度ではないので誰が当たるのか当日まで分からず、人によってリハビリ方法、痛さにバラツキがありました。

 

「若い女性 < 若い男性 < 30歳以降の女性 < 30歳以降の男性」

あくまでもわたしの経験ですが、右にいくほどリハビリの時の力が強くて痛いです。

若い女性でも力がある子・ない子がいて、パワーがない子だと優しすぎて効果があるのか微妙な感じがするので、個人的には若い男性が好きでした。

 

リハビリ1回あたりの時間と料金は?

鎖骨遠位端骨折によるリハビリですが1回あたり30~40分、大きい病院なので待ち時間、窓口での清算も含めるとトータルで1時間はかかり、料金は1回あたり約1350円(保険証を使って)

 

あくまでも私の場合なので病状によっては時間が短くなったり、長くなったりするでしょうし、病院によって料金、待ち時間には差が出ると思いますので、病院に確認することをおススメします。

 

リハビリ自体は予定さえあえば病院が休みの日以外は毎日うけれます。なので仕事の都合がつくなら、リハビリに行けばいくほど完治が早くなる可能性が上がります。

 

リハビリをはじめてから前半は可動域を広げるためにガンガン行った方が良いそうですが、仕事の都合もありますし、料金を考えると毎日は厳しいって人が多いでしょうね(汗)

 

ただリハビリをちゃんとやらないと、筋肉が固着して可動域が元の状態まで戻らないまま通院が終わってしまいます。なので出来る限りリハビリに行くようにしましょう。

後遺症がいくつか残ったので「鎖骨遠位端骨折の完治期間と後遺症」でくわしく書きました。

リハビリ1週目(手術から5週目)

リハビリ初日は総合実施計画書の作成、説明を受けたあとに、先ほど書いた前かがみ運動、振り子体操を教わりました。そして温湿布をしたあとにベッドに寝た状態で、マッサージをしながら徐々に腕を上げて肩の可動域を広げていきます。

 

2回目はイスに座った状態でマッサージをしながら腕を前後、左右に上げていきます。初回に比べると少し可動域が広がった気がしますが、それでも理学療法士の他力を借りても90度まで上がることはありませんでした。

 

3回目も2回目と同じように座った状態でリハビリをやっていきますが、先ほど書いた腕上げ運動、ひじを体に付けた状態で体側に曲げる内旋、外側に回す外旋も理学療法士の力を借りて動かします。

 

理学療法士の他力を借りると前80度、横80度、後30度くらい上がるようになったので、リハビリの効果は大きいように感じました。

 

ちなみに鎖骨遠位端骨折をして手術後に安静にしてたため、腕や肩の筋肉がガチガチになってると理学療法士にマッサージをされながら言われました。

 

またグッと押したり、重いモノを持ちあげる動作は鎖骨の骨折部に負担がかかるので、まだやらない方が良いと言われました。

 

ただ握力を鍛えるのは問題ないようで、グリッパーをにぎにぎして落ちた握力を回復させるようにトレーニングして欲しいと言われました。ちなみに振り子体操は朝昼晩に1セットずつ、腕上げ運動も自宅でやるように言われました。

 

リハビリ2週目(手術から6週目)

医師から90度以上はあげないよう稼働制限が出てるので、先週と同じでイスに座った状態で90度以内であげる運動を繰り返します。前、横に90度以上あげたり、後ろ方向に腕をあげようとすると鎖骨が動くので再骨折したり、ズレるからだそうです。

 

これは以前からですが肩パッドが入ってるような感覚があり質問してみると、筋肉がガチガチになってるので可動域が90度以上になったら改善される患者さんが多いと言われました。もし可動域が広がっても違和感が残るようなら医者と相談して治療すべきだそうです。

 

あと自覚症状はなかったのですが鎖骨を骨折した右側の肩が後ろ、左肩がやや前にきてるそうです。なので右の肩甲骨ふきんの筋肉がガチガチになり、コレが原因で血流が悪くなって他のところも痛くなってるようです。なので肩甲骨周りをマッサージをしてもらいました。

 

血流が悪くなると手がむくんだりするので、定期的に手をグーパーして血行を良くした方がいい。また猫背になると良くないので姿勢にも気をつけるよう理学療法士に言われました。

 

リハビリ3週目(手術から7週目)

右の鎖骨遠位端骨折で手術をした当初は右腕がダラリ下がり、右肩がなで肩になり、鎖骨も体の外に飛び出しそうな感じでしたが、手術して40日以上経過し、切れた靭帯も復活してきたことで左右の歪みが徐々になくなってきました。

 

また日常生活で右腕を使うように意識したことで筋力もついてきて、体感レベルで明らかに症状が良くなってきたことが分かります。仮骨ができるまでの4週間は長いですが、それ以降は日を追うごとに良くなっていきますね~

 

可動域も前、横は自力で80度まで上がるようになり、理学療法士の先生にも「そろそろ可動域の追加指示が欲しいですね~」と言われました。なので今度の診療で医師に質問するように言われました。

 

リハビリ4週目(手術から8週目)

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赤丸が骨折したところ(上の白いのは体内のエンドボタン)

 

手術から約2ヶ月が経過してレントゲン撮影をした結果、可動域の制限がなくなりました。今までは80度までだったので気を使って生活をしてましたが、これからは気にせずにリハビリを行えます。

 

早速どこまで上がるかチャレンジしてみると110度までは自力で上がりました。作業療法士の補助があれば130度までは上がりますが、それ以上になるとまだ痛みが出ますね(;^ω^)

 

今までは前後、左右が主体でしたが、可動域の制限がなくなったことで外転・内転、後方、ひねりなどなどを加えながらリハビリをしていきます。

 

また新しくタオル拭き運動、手を腰の後ろに回して上下、首の後ろに手を回して開閉する、自宅で出来るリハビリメニューを作業療法士に教えてもらいました。

 

骨癒合が遅かったせいか可動域の制限がなくなるまでに時間がかかりましたが、やっと次のステップに進むことができたので、リハビリに通うのが面白くなりそうです^^

 

リハビリ5週目(手術から9週目)

90度以下で動かす時はそうでもなかったのですが、稼働制限がなくなり90度以上あげるようになってから、鎖骨の骨折部が痛むようになりました。

 

90度以下の場合は鎖骨への負担がほとんどないのですが、それ以上になると鎖骨への負担が大きいため、今までは痛くなかった骨折部が痛むようになったのです…

 

「稼働制限を外すのが早かったのではないか?」、「骨折したところがズレてないか?」このような不安感、心配をしながらのリハビリになったので気分的に良いモノじゃなかったですね…

 

リハビリ6週目(手術から10週目)

90度以上あげるのは禁止という稼働制限が取れてから、作業療法士の人も気を使わずにリハビリができるようになったのか、今まで以上に攻めてくるようになりました。早い話が痛いってことです(汗)

 

ただ痛いからと言って、すぐに根を上げていてはいつまで経っても改善しません。なので痛みを耐えれる範囲で作業療法士の人にリハビリをやってもらいました。

 

作業メニュー自体はそこまで変わることはなく、稼働制限が取れて日常生活もすごしやすくなったので、リハビリに行く頻度も週2~3回から、週1回に減らしました。

 

私が行ってた病院は予約制で、診察は予約時間の意味がないくらいに大幅に遅れますが、リハビリはほぼ時間通りにやってくれるし、電話一本で予約の変更もできるので便利でした。

 

しかし病院によってはリハビリでも待たされることがあるので、休みの時くらいしか行けないと言う人も多いのではないでしょうか? なので自分が行ける範囲で、無理せず行くようにしましょう。

 

リハビリ7週目(手術から11週目)

今までは優しい作業療法士の人が多かったので、「リハビリが痛いとかワロスw どんだけ我慢強さがないんだよ」と思っていたのですが、ここにきて初めて知りました。リハビリが痛いかどうかは作業療法士によると。

 

メニュー自体は今までと同じで前、横、後、ひじを体に付けた状態で手を外側に広げる、手を背中の後ろに組んで上下などでしたが、作業療法士によって痛みが全然違います。

 

具体的にどう違うのかと言いますと、今回やってくれた人は、「イタタ…」ってところから2段階くらい押し込んできます。なので超痛かったですね(涙)

 

「完全にオレを殺しにきてる」ってくらい痛かったので、文句を言ってやろうかと思いましたし、今後はこの作業療法士に担当してもらうのはNGにしようかと思うくらい痛かったです。

 

あ、ちなみに私が行ってる病院は、大きい所なので作業療法士が20名以上おり、その中で誰が当たるかはランダムというシステムです。なので優しい人もおれば、厳しい人もいるってことですね~

 

リハビリ8週目(手術から12週目)

手術から約3ヶ月経過したことで、骨もだいぶくっついてきたようです。レントゲン撮影をしたところ、スポーツをしてるなら始めても良いと言われました。

 

なのでロードバイクに乗ろうと思えば乗れるのですが、ハンドルの上に手を乗せて体重をかけると痛かったので、無理はしないようにしようと思います。 これでまた転倒したら、会社の上司になにを言われるか分からないですし(汗)

 

リハビリメニューについては前回と同じなのですが、作業療法士の人が優しい人だったので痛くはなかったです(笑) ただリハビリの時の力が弱すぎると、それはそれで効果が薄そうなので、ほどよい痛さでやってくれる人が良いですね

 

ちなみにリハビリが痛いランキングは「若い女性<若い男性<30歳以上の女性<30歳以上男性」です。

 

女性の方が力は弱いのですが、30歳以上の作業療法士になると、多少ムリをしてもいけると分かってるのか、力いっぱいやるので痛いです。男性で30代以上の作業療法士は力も強いし、今までの経験から限界を知ってるだけに、めちゃくちゃ痛いです(汗)

 

リハビリ9週目(手術から13週目)

ここから肩甲骨(けんこうこつ)のマッサージ、体操を重点的にやるようになりました。先ほども書きましたが、ある程度の高さまでは腕、肩、鎖骨の力で上がりますが、180度以上あげるには肩甲骨の稼働も必要になるからです。

 

これが驚くほど効果があって、肩甲骨のマッサージ&運動をしてから、作業療法士の人にあげてもらうと180度近くまで上がります。これにはビックリしましたね~

 

なぜならここ最近、少し停滞感があったからです。可動域の制限が取れたときは自力で110度まで上がるようになりましたが、そこから数週間リハビリにいっても130度までしか上がらなかったので、「このままちゃんと治るのだろうか…」と心配になってました。

 

しかし肩甲骨のマッサージ&体操をしてから、今までの停滞感がウソだったように一気に可動域が増えました。なのでめちゃくちゃ嬉しかったです^^

 

リハビリ10週目(手術から14週目)

自宅でやるとそこまで上がらないのですが、病院で体を温めてからリハビリをすると180度近くまで上がります。

 

今までは単純に前、横、後ろって感じで上げるだけでしたが、前回から肩甲骨のマッサージ&体操が追加されたことで、一気に動くようになったのでリハビリが楽しくなってきました。

 

そしてこのあたりから単純な動きだけでなく、斜め前、斜め後ろ、旋回、ひねりなどを加えた複合的な動きになってきます。

 

単純に前、横、後ろなどの動きなら自分でも出来ますが、ひねり、肩の回転などを加えた複合的な動きは自分だけだど難しいので、ある程度までは自分でも可動域を広げられるけど、それ以上は作業療法士がいないと厳しいと感じます。

 

リハビリ11週目(手術から15週目)

このあたりから肩の動きも良くなってきたので、リハビリメニューに筋肉を鍛えることも導入されました。今までは「体を温める→マッサージ→腕を動かす」って感じでしたが、その後に筋トレが入ってきます。

 

筋トレといっても作業療法士が腕を押さえつけるので、それをグーッと上げるようなトレーニングです。つまり作業療法士が下に押さえるので、その力に負けないように自分は上にあげるってことです。いわゆるアイソメトリックトレーニングですね。

 

前に上げる時は20回×2セットをやっても余裕ですが、横は筋肉が衰えてるようでトレーニング中に腕がプルプルなりますし、終わったあとは腕がだるくなりました(翌日、筋肉痛になるほどではない)

 

リハビリ12週目(手術から16週目)

前、横の可動域は160度まで上がるようになったのですが、後ろ、ひじを体につけて外側に手を開く運動が苦手なので、まだまだリハビリは続きそうです。

 

今回も前回と同じでアイソメトリックトレーニングをやりつつ、「1キロのぺッドボトルを持って、腕を90度まで上げて、10秒間耐える×5セット」をやりました。

 

これも前回とおなじで前はキツイなりに5セット出来るのですが、横は3セット目あたりから腕がプルプルなり、4~5セット目は気合で乗り切るような感じでした。

 

コレも自宅で出来るトレーニングなので、毎日やって筋力をつけていきたいと思います^^

リハビリ13~16週目(手術から17~20週目)

この4週間で前・横の可動域はほぼ変わらず160度のままでした。ひじを体につけた状態で外側に開く、手を後ろに上げる動作は改善されましたが、停滞ムードがただよいます…

リハビリメニューもアイソメトリックトレーニング、ペットボトルをもっての筋トレ、腕を動かす、マッサージなどなど変わり映えしない内容が続きます(汗)

一つ違う点があったとすれば、途中でボールを投げるトレーニングがあったことくらいです。この時点で鎖骨骨折の手術から4ヶ月経過しており、骨はくっついてると医者に言われてます。なので痛みもなく上からボールを投げることもできました^^

リハビリ150日間が終了 17~18週目(手術から21~22週目)

手術から150日経過したことで法定で決められたリハビリ期間を終了しました。その時のスペックを以下に書いておきます。

 

・上、横 160度
・後ろ 70度
・外旋 70度
・筋力 骨折前の80%

 

日常生活では支障がないレベルで、仕事・自動車の運転・ロードバイクに乗るなどなど、ほとんどのことが出来る状態でした。また骨も完全にくっついてるので重い物も持てます(怖いのでどうしても左手で持ちがちですけど 汗)

ココまでくるとリハビリを続けるかどうかは任意になります。ちなみに本人の意思、医者が改善する可能性があると判断すれば追加指示で、手術から150日後もリハビリを続けることができます。

鎖骨に限らずですが骨折をすると100%元には戻りません。なので一生懸命がんばっても180度まで上がらない可能性もありますが、あとから「もっと続けとけばよかった…」と後悔するのもイヤだったので続けることにしました。

ココからは月の回数が減りますが、週1ペースでは行けるので、引き続きリハビリを頑張っていきます^^

リハビリ19~27週目(手術から23~31週目)

自宅で自主トレをしつつ、週1でリハビリに通いました。この2ヶ月間のメニューは前と変わらずマッサージ、筋トレがメインです。

最終的にほぼ180度近くまで上がるようになり、作業療法士に「可動域はほぼ元通りなので、いつリハビリを終了してもOKです」と言われました。

また医者の先生に「リハビリを終了しても問題ないし、続けたいならもう少しやってもいい、最後は自己判断になります」と言われたので終わることにしました。

上、横ともにほぼ180度、後ろ、外旋の角度も正常になり、筋力も骨折前とほとんど同じレベルまで回復しました。これにてリハビリ終了となります。

ただ後遺症がいくつか残ったので、詳しくは「鎖骨遠位端骨折の完治期間と後遺症」で書きますので、こちらも読んでくださいね!