ロードバイク(自転車)で転倒して、鎖骨骨折遠位端骨折をしました。

手術、入院、リハビリなどの治療をふくめた完治期間、後遺症もわずかながら残ったのでまとめて解説します。

完治期間は約7ヶ月。後遺症については一番最後で書いてますが、傷跡・鎖骨付近の痛み、腕のハリは完全に消えることがなく残ることとなりました。

ちなみにこの記事は以下の続きとなりますので、先にそちらを見た方が理解が深まります^^

1.自転車事故で鎖骨遠位端骨折して手術と入院

2.鎖骨遠位端骨折のリハビリ方法とメニュー

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鎖骨骨折の経緯

ロードバイクで走行中に地面のでっぱりに気付かず、自転車で乗り上げてバランスを崩し、そのまま転倒してしまいました。

段差があることを予想してたら衝撃に耐えれたと思いますが、平坦な道だと思って走ってたので対応できませんでした(;^ω^)

痛みはありましたが出血は少なく、ロードバイク、ヘルメットはかすり傷ていどだったので、救急車は呼ばずそのまま自転車に乗って帰宅しました。

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写真のように肩~鎖骨付近で内出血をしており、「こりゃヤバいな…」と思って病院で受診したところ骨折してることが判明しました。

鎖骨は打ってないのですが、肩から転倒したときに鎖骨がクッションの役割をするため、ポキッと折れてしまうことがあるそうです。

まさかの入院・手術

鎖骨の真ん中が骨折した場合、ギプスやクラビクルバンドといった固定器具で修正していきます。

しかし遠位端骨折の場合は、自然治癒ではキレイにつながらないそうで、私の場合、完全に骨と骨が離れていたので手術することになりました。

1泊2日で退院できるそうですが、初めての手術&全身麻酔でテンションがめちゃくちゃ下がりました。

 

手術前日はすごい心配で、夜はあまり眠れなかったのを覚えています。

病室に入ってから手術までに1時間以上あるのですが、待ち時間は生きた心地がしないと言うか、不安でドキドキしてました。

手術完了

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手術後にピンを1本抜いた状態

手術は全身麻酔だったので記憶はありません。

マスクをかぶせられて「麻酔をはじめます」と看護師が言って、5秒後には意識が飛び、起きたらベッドの上でした。

ちなみに手術内容は折れた鎖骨同士を、エンドボタンという器具とワイヤーにて体内で固定。体の外側から釘を2本入れて固定する整復術でした。
 

一泊二日で退院できるから、そこまで痛みはないと思っていましたが、麻酔が切れてからウルトラ痛くって、1時間以上泣いてました(汗)

トイレも一人だといけない、ベッドから起き上がる、寝るときに激痛が走るので、リクライニングベッドがなしでは生きていけない状態でした。

痛み止め(ロキソニン)が効くと熱も下がり、痛みも少なくなりますが、切れると地獄のような痛みが襲ってきます。

 

食事は妻に食べさせてもらい出来ましたが、痛みがあったこともあり病院ではほとんど寝れませんでした。

しかし朝には熱も下がっており、医者の受診をうけた所、「問題ないので退院していいですよ」と言われたので、そのままタクシーに乗って自宅に帰りました。

退院

手術・入院費用は約13万円かかりました(あとで高額医療制度の還付金があるので、実質的な負担は数万円レベル)

ロードバイクのエントリーモデルが買える金額と言うことで、あまりにも痛すぎる出費ですが、生命保険の医療保険特約があったので、あとから30万円以上返還されました。

アフラックのような医療保険だと入院日額5000~1万円なので微々たるものですが、日本生命のような生保の特約に入ってれば、入院・手術金をもらえるので逆にプラスになります。

ロードバイクで事故をするとダメージが大きいので、日頃から貯金をしておくか、入院給付金がでるような生命保険に入っておいた方がいいです(特にレースに出る人)

仕事復帰

手術をしてから2~3日経つと痛みもやわらぎ、痛み止め(ロキソニン)を飲むとほとんど痛みがないので、手術後4日目から仕事に復帰しました。

ネットで調べてると仕事が終わった後に鎖骨の手術をして、翌日出勤してる人もいました。

なので「大したことないんだろうな~」と思ってましたが、手術後は先ほど書いたとおり超痛かったので、仕事にいくのは無理でした。

 

鎖骨の手術後は右手のひじから下は動くけど、腕自体は10度も上がりませんでした。

なので自動車の運転をしようにもハンドルに手が届かないので出来ません。またパソコン操作はキーボードに身を乗り出さないと届かないので、左手一本だけで仕事をしました。

デスクワークだったら良いのですが、肉体労働の仕事をしてる場合、鎖骨遠位方骨折後はしばらく休むことになると思います。

日常生活が不便

先ほど書いたとおり、右ひじから下は動くけど腕が上がらないので、実質的には左手一本での生活になります。

食事はスプーン、フォークがあれば左手でも出来ますが、右側にある物を取るとき不便ですし、腕が上がらないので着替えが一人では出来ませんでした。

個人的に一番困ったのがお風呂です。

患部を濡らしてはダメなので体は濡れタオルで拭くきます。これは特に問題ないのですが、髪を洗うのに苦労しました。

左手一本で洗い、右肩付近の患部に当たらないようにシャワーで流すのは難易度が高く、しばらくの間は妻に洗ってもらいました。

食事

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食事については先ほど書いたとおり、スプーンとフォークがあれば左手一本で出来ます。

食べるモノについてですが、早く骨折を直したかったので煮干し、チーズ、牛乳でカルシウムをとり、プロテインでタンパク質をとりました。

カルシウム補給は牛乳、チーズより煮干しがいいですね。あまり美味しくないですが、いつでもどこでも食べることができますので。

ちなみにスーパーにいけば、料理のダシを取るためのモノではなく、「食べる煮干し」と言うのが売ってるので、こちらをオススメします。

通院

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手術後は週1~2回患部の消毒のために通院します。

メスで切った傷は2週間くらいで治りましたが、運悪く針金を入れたところが化膿してしまったため、ふつうよりも通院する回数が増えました。
 

ぶっちゃけメスで切ったところはほとんど痛みがなく、体の外から通した針金の方が痛かったです。

なので体内で釘、ワイヤー、プレートで固定した場合は、そこまで痛みがなかったんじゃないかな~と思います。

「てか体内はエンドボタンとワイヤーで固定してるんだから、さらにダメ押しで体外からの針金は必要なかったのでは?」と思うことは何度もありましたね(汗)

ちなみに針金は2本とも抜きましたが、体内のエンドボタンとワイヤーはそのままで、手術をして取り出す必要はないと言われました。

ここまでの詳しい解説は「自転車事故で鎖骨遠位端骨折して手術と入院」で書いています。

リハビリ開始

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鎖骨骨折の場合、4週間で仮骨ができるので、それまではリハビリはしないのが普通です。

早く治療したい気持ちは分かりますが、骨がつく前に動かしてズレたら困りますし、偽関節ができて後遺症に悩まされることもあります。

ちなみにリハビリは医者の許可がおりないと、作業療法士は実施することが出来ない制度になっています。

 

鎖骨遠位方骨折のリハビリメニューはマッサージ、腕を上げて下ろしてを繰り返すのがメインになります。

骨が完全にくっついて、可動域も広がってからは筋力トレーニングも入りますが、最初のうちはマッサージ、可動域アップのための運動がメインです。

手術後に1ヶ月くらい動かしてないせいで、筋肉が固まっているので、最初は動かすとメリメリ言うのが聞こえます(汗)

痛みに関しては作業療法士の力の入れ具合によってきまり、若い男女は優しくて、30代を超えた男女の先生がやると痛かったです。

 

値段はわたしが行ってる病院では1回あたり1350円、時間は40分前後が多かったです。

私が行ってた病院はリハビリをする場所、医師の受診をするところが完全に分かれていたので、通院のときは1~2時間待ち時間がありましたが、リハビリはほとんど待ち時間がなく快適でした。

リハビリを続ける

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骨が完全にくっつくまでは医師から90度以内の指示がでてました(90度を超えると鎖骨は大きく動いてしまうため)

なので可動域が90度以下のときは、痛みもほとんどなく「リハビリは痛いって聞いてたけど余裕だな」と思ってました。

しかし折れた鎖骨がつながって完治すると、医者の可動域制限がなくなります。

すると「今までは気を使ってたけど、これからは自由にできるぜ!」とばかりに、作業療法士が攻めるようになるのでリハビリの痛みが増してきます。

ただ可動域が増えれば増えるほど、日常生活・仕事での不便さが解消されるので、痛みに耐えながらリハビリをがんばりました。

 

法で定められた150日間のリハビリ期間を終了した時点で、160度までしか腕があがらなかっため、医師の指導でリハビリを延長。

最終的に180度近くまで上がるようになり、可動域もほぼ元通りになったので、リハビリを終了して治療完了となりました。

ここまでは「鎖骨遠位端骨折手術後のリハビリ方法とメニュー」で詳しく解説しています。

完治期間

完治期間ですが私の場合は手術~リハビリ終了まで約7ヶ月かかりました。

手術から半年経った時点で腕が170度くらい上がるようになっており、医者の先生、作業療法士に「そろそろリハビリを終わっても良いですよ」と言われました。

しかし出来ることなら可動域を180度まで戻したいという気持ちがあったので、ダメ押しでもう1ヶ月延長して、ほぼ180度まで戻すことに成功しました。

 

リハビリに行く頻度ですが、最初は早く直したかったので週2~3回行ってましたが、あるていど上がるようになってからは、仕事の都合もあるので週1までペースを落としました。

人によっては毎日のようにリハビリに行くそうなので、早く直そうと思えば3~4ヶ月もあれば治療できそうですね。

実際、骨自体は3~4ヶ月もあればくっつきますので、早い段階で医者にリハビリの許可をもらって、治療と同時並行でやれば早く直せます。

後遺症

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画像のようにメスで切った傷跡、外側からピンを入れた箇所は完全に消えることはありませんでした。

わたしは気になりませんが、女性の場合は気になるでしょうから傷跡を小さく、残りにくくする方法がないか医者に聞いた方が良いですね。
 

また体内のエンドボタンとワイヤーは取らない方が良いそうなので、そのまま体の中に残してあります。

そのせいか分かりませんが、重い物を持ったり、激しく動かすと鎖骨骨折部に軽い痛み、違和感があります。

あと鎖骨の位置が左右で少し違いますね。骨がくっついたら、リハビリが進んだら治るかと思ってましたが、最終的に左右対称までは戻らなかったです。

 

最後の後遺症ですが、上腕三頭筋腕(肩からひじ)に張った感じが残ってます。

なにもしてないときでも突っ張り感はありますが、とくに腕を上げたときに突っ張り感があります。

160度以上あげるとき、スッと上がらないと言いますか、文章だと表現しずらいのですが、160度を超えるとグググッって感じで上がるイメージです。

鎖骨遠位方骨折の治療を終えて

最初はどうなることやらと思いましたが、リハビリのかいあって可動域は元通りになりました。

腕のハリ、違和感は少し残っていますが、会社を長期間休むこともなく、今後の日常生活にも影響がなかったのはラッキーでした。

年を取ればとるほど骨折からの治療期間は長くなりますし、後遺症も残りやすくなるので交通事故には気をつけないといけませんね(汗)

ちなみに自転車(ロードバイク)については今後も乗っていきますが、事故後、ロングライドは行ってないので、様子をみながらボチボチ距離を伸ばそうと思います^^

鎖骨の骨折事故から3年経過

自転車での鎖骨遠位端骨折手術から3年経過しました。雨の日、冬は少しうずきますが、痛みはほとんどないですね。

腕を上にあげるときに少し違和感がありますが日常生活には支障はありません。また重たい物も問題なく持つことができます。

骨折した当時は心配でしたが特に問題がなくて良かったです。年を取ってきたら痛みだすかもしれないので、なにかあったら追記しますね~