自転車(ロードバイク)で走行中に、段差に気付かず乗り上げてバランスを崩して落車しました。

 

自動車との交通事故ではなく単独事故となります。

詳しくは「自転車(ロードバイク)で落車、怪我と思ったら骨折」で書いており、自転車で転倒した経緯、ケガの状態が書いてるので読んでください。

 

ロードバイクで転倒した時、特に肩が痛く、打撲、打ち身と思いながら1週間仕事をしてましたが、治る気配がないので病院の整形外科に行ったところ肩ではなくて鎖骨が骨折してることが分かりました。

 

サコツ肩寄りの端っこの方がポッキリと折れてたので、鎖骨遠位端骨折(さこつえんいたんこっせつ)と診断されました(汗)

 

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鎖骨の肩側に内出血が多いことが分かる当時の写真

 

手術をすることに

鎖骨の真ん中あたりを骨折した場合はギプス、クラビクルバンドと言う矯正器具で治すこともできるそうですが、鎖骨遠位端骨折は自然治癒ではキレイにくっ付かないそうなので手術をすることに。保存療法で治せたら良かったのですが、思ったよりひどかったようです。

 

近所の小さい病院で診断してもらったのですが、設備的に手術は出来ないので紹介状を書いてもらい大病院へ。結果的には2度手間になったのでロードバイクで落車して、骨折の恐れがあるときは最初から大きい病院へ行くことをおススメします。

 

ちなみに最近は医療が進歩したこともあり、病院としては長期的に入院させるより短期にした方が稼げるので、

鎖骨骨折の手術レベルなら日帰りコースもあるようです。ただ私は全身麻酔をするから1泊2日で手術~退院となりました。

 

ちなみに自分から一泊二日にして欲しいと言ったわけではなく、病院の先生から手術をして、1泊して、翌日退院と言われました、ベッドの空き状態にもよりますが長くて1週間、短いと私のように一泊二日になります。

 

 入院前の検査

手術中になにかあったら困るので事前に健康状態をチェック、健康診断のような感じで血液検査、検尿、CT、レントゲンなどをしました。ちなみにこれだけで1万円以上かかったんですが…シャレにならない(;^ω^)

 

検査の結果、特に問題がなかったので翌日手術をすることになり、当日なにをするか、全身麻酔の説明、入院の用意などを説明され、その日は自宅に帰ることになりました。

 

人によっては前日から入院する方もいるようですが、私は手術の当日に病院へいくというパターンでした。

 

鎖骨の手術当日

子供の頃に腕を骨折したことはありますが、全身麻酔、手術は初めてだったので不安で夜は眠れませんでした。

 

手術は13時からですが9時に病院へ来るように言われてたので、眠い目をこすりながら病院へいきました。

ちなみに食事制限があり朝食は食べたらダメで、飲み物は9時までOKという感じでした。

 

そして先生の説明を聞いた後に10時頃に病室へ、そこから看護士さんに病歴などを聞かれたあと着替えて、手術スタートまですることがないのでテレビを見てました。

 

不安だったのでネットで色々調べたとき他の鎖骨骨折ブログでT字帯を着用する、看護士さんに浣腸されて恥ずかしかったなど書かれてましたが、私の場合はT字帯の装着、浣腸はありませんでした。

 

時間になると看護士さんが入ってきて「ベッドに寝てください、そのまま手術室にいきます」と言われ、ベッドに寝た状態でエレベーターに乗り手術室へ。

 

ドラマでしか見たことがない手術室に入り緊張感が増します。

 

病室用のベッドから手術用ベッドに移り、「全身麻酔をはじめます~」と言われます。

ちなみに私は注射ではなく点滴、呼吸器からの麻酔で、始まってから5秒くらいで意識が飛びました。

 

手術完了

「kazuさん終わりましたよ」と言われ、目を覚ますと手術が終わってました。

 

麻酔が切れてからはめちゃめちゃ痛かったです。ロードバイクで落車して鎖骨を骨折した時の痛みが、ずーーーーっと続くような感じになります(;^ω^)

 

痛み止めは自分から言わないと処方してくれない事があると、事前にネットで調べており知っていたのですぐに座薬を入れてもらいます。

ただ効果が出るまでに30分くらいかかるので、その間は手術後の激痛に耐えていました。

 

その後、病室へ帰り灼熱のような痛みと戦います。日帰り手術で帰る人もいるそうですが、「イヤイヤ無理だろ」ってレベルの痛さでした(;^ω^)

 

妻が付き添いでいたので夕食、トイレなど面倒をみてもらい、完全に介護を受けてるおじいちゃんって感じでした。

 

私の場合は1時間くらいの手術だったせいか、気道に管を入れたり、尿道にカテーテルを入れたりしなかったので、手術後は熱が出た、傷が痛かったくらいで吐き気、寒気など全身麻酔の副作用はありませんでした。

 

ちなみに手術は折れた鎖骨をエンドボタンで固定、さらに針金(ワイヤー)と釘2本で固定するという整復術でした。

 

針金の2本は体を突き破っており、メスで切ったところよりも体内から皮膚を突き破った針金周辺の方が痛いです。

 

病院を退院(手術翌日)

痛み止めの効果は4~5時間くらいで、退院までで座薬を2個、飲み薬を2個飲みました。手術後が痛みのピークで夜の21時頃には、なんとか一人でトイレに行けるレベルまで回復しました。

 

ただ無理だったらナースコールで呼んで介助してもらった方がいいです。痛み止めもそうですが、ガマンしても良いことないので無理せず言いましょう。

 

夜寝れるか心配でしたが痛みもあり、案の定、ほとんど眠れませんでした(;^ω^)

 

ただ朝方にはかなり回復してきて、朝食も一人で全部食べれました。その後、抗生剤を点滴をして、熱や血圧を測りOKと言うことで昼前に退院しました。いや~本当に一泊二日で入院、手術、退院できるんですね。

 

退院してから

先ほど書いたとおり手術後は眠れなかったので、退院した日は調子は悪かったですが、自宅に帰ってからは爆睡できたので手術から2日後にはかなり回復しました。

 

痛み止めのロキソニンを1日3回飲めば、ほとんど痛み止めを感じず生活できます。

 

ギプスをしてないので見た目は問題ありませんが、テーピングでガチガチに固定してるのと、痛みもあり肩はほとんど上がらないレベルです。

 

ただ肘から下は問題なく動くので食事はできるし、文字も書けるのでデスクワークなら出来ました。パソコンのキーボードは左手では打てるのですが、肩が上がらないので右手だとマウス操作すら厳しいです。

 

ちなみに自動車の運転はかなり厳しいですね、片手で運転するにしてもカーブが困りますし、鎖骨を折った方は肩が上がらないので、ハンドルの上の方まで手が届きません。

片手で無理して運転して事故をしたらシャレにならないので、自動車に乗れるようになるのは先になりそうです(;^ω^)

 

日常生活に支障が出る

先ほどの自動車運転もそうですが、鎖骨遠位端骨折の手術が無事に終わって退院しても、手が上がらないのは変わりがありません。

 

食事はギリギリできるレベルですが、寝たり起きたりするのも鎖骨が痛いですし、着替えをするのにめちゃめちゃ時間がかかります。

 

また患部を濡らせないのでお風呂が不便です。一人だと厳しいので私は洗面台で妻に髪を洗ってもらい下半身は自分で洗って、上半身が濡れタオルで拭いてます。

 

手術した傷がふさがるまでは無理しない方が良く、医者の先生も言ってましたが重たいモノを持つ肉体労働は傷口が開く可能性があるので控えるようにしましょう。

 

ちなみに私は1~2週間もすれば傷の痛みは良くなり、骨が完全にくっつくまで、つまり全治は3ヶ月と言われました。

 

入院費用は10万円以上

ちなみに手術、入院費用は13万円以上かかりました(当然ですが健康保険を使っての金額となります)

 

シャレにならない金額ですよマジで、、一泊二日の入院で13万円超えって…エントリーモデルのロードバイク、高級ホイールが買える金額です(;^ω^)

 

ただ高額医療制度があるので自己負担は少なくなるのと、生命保険についてる医療保険の特約のおかげで逆にお金が稼げるくらい返ってきますが(笑)

 

医療保険が入院日額1万円、手術入院特約で20万円、骨折で10万円おりるので、合計で30万円以上も保険金がおりると言う状態です。

 

アフラックのような医療保険にも入っているのですが、手術、入院費用は出ずに日額1万円しかでないので、ちゃんとした生命保険に入っておいて良かったです。

 

人によっては補償内容がしょぼい保険に入ってるかもしれませんが、ロードバイクで事故するとスピードが出るだけにダメージが大きいので保険もちゃんと考えておいた方が良いですよ~

 

プロテインを飲む

鎖骨骨折の手術、入院や生命保険の手続きは終わりホッと一息ですが、早く傷が治った方が良いと思い調べてみました。

骨折と言えばカルシウムというイメージがありますが、たんぱく質も一緒に取らないと骨が育たないそうです。

 

また手術の切り傷がズキズキ痛いので肌、筋肉の治りを早くするため、骨折の治癒を早めるために、プロテインでたんぱく質を取るようにしました。

 

自転車を趣味にしてる方は疲れを早く取るため、筋肉を増やして脚力をアップさせるためにプロテインをサイクリング後に飲む人が多いです。

 

私もプロテインはもともと持っていたので、骨折、傷の回復を早めるために飲むようにしてます。

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またカルシウムを取るために牛乳、チーズ、にぼしを毎日食べました。

これらの定番食品のほかにもヨーグルト、干しエビ、ひじき、大豆、納豆もおススメで、さらに万全を期すならカルシウムサプリメントを飲めば最強でしょう。

 

ただ先ほど書いたとおりカルシウムだけじゃなくてタンパク質もとらないと骨は作られないので注意です。

 

手術後 1週目

先ほど書いたとおり手術翌日は痛みでグロッキーでしたが、2日目以降は徐々に回復してきました。

 

3~4日経つとロキソニン(痛み止め)を飲めばほとんど痛くないので、手術後4日目から仕事に復帰しました。とは言ってもデスクワークだったので右手はほぼ動かさなかったですし、周りの人も気づかってくれるので職場復帰はそそこまで大変ではなかったです。

 

ただ力仕事だったり、忙しい会社だとキツイかもしれませんし、会社までの公共交通機関(バス、電車など)がないなら、自動車を安全に運転できるまでは復帰を待ちましょう。

 

ちなみに手術後は週2回のペースで傷口の消毒にいきました。

5分ほどでサクッと終わるのですが、大病院なので予約ありでも1時間以上待ちですし、仕事を休む必要があるのでなにかと不便でしたね(;^ω^)

 

手術後 2週目

鎖骨遠位端骨折の手術による痛みは1~2週間がピークと聞いており、手術後から8日目までは日に日に回復していたのですが、9日目からあきらかに体調が悪くなりました。

 

発熱、皮膚を突き破った針金周辺が痛い、腕が痛いと言う感じで、歩いてても腕の重みで痛いし、座ってても、寝てても痛いです。

 

特に座った状態から寝るとき、起き上がる時が地獄で、寝たり起きたりするたびに激痛が走り、トイレに行くのもちゅうちょするレベルでした。病院のリクライニングベッドが欲しいと思いましたよ(;^ω^)

 

手術後7~8日目にはロキソニン(痛み止め)を飲まなくても良いレベルだったのに、9日目以降は痛み止めなしでは歩くのも辛いほど痛かったです。

 

化膿による抜釘1本を急きょ実施

手術後14日目、初のレントゲン撮影をして針金、ワイヤーのズレがないか確認します。鎖骨は骨折してから仮骨が出来るまでに最低4週間はかかるので、この時点ではズレの確認だけで、骨癒合は見られませんでした。

 

そして患部の消毒のときに皮膚を突き破った針金2本中1本の患部が化膿してることが分かりました。

 

手術後8日目までは順調に回復してたのに、9日目以降、痛みが増したのは化膿が原因だったようです。なぜ患部が化膿したのか? 針金がずれたのか? 傷口に雑菌が入ったのか? 原因不明ですね(;^ω^)

 

先生「このまま炎症したらマズイから1本抜きますね、1本だけでも大丈夫なんで」

私「えっ!? ここで? 局部麻酔もなく?」

 

先生「ペンチ持ってきて。 痛いけどガマンしてくださいね」

私「ギャーーーーーーーーーー! 痛いーーー!」

 

こんな感じで心の準備もなく、局部麻酔もなく針金を1本抜きました。時間にすると10秒くらいで、抜いた後もズキズキと痛みます。

 

その後あまりにも体調が悪いので会計を済ませてから30分くらいロビーのイスで休憩してから帰宅、痛み止めを飲んで2時間くらい昼寝したら回復しました。

 

仮骨が出来るまで最短でもあと2週間あるし、針金が1本しかないから心配だな~と言うのと、仮骨が出来たら今回みたいに心の準備、麻酔なしで残りの抜釘もすると思うと憂鬱ですね(;^ω^)

 

ちなみにこの化膿した箇所が治るまでに2ヶ月以上かかりました。化膿すると傷の治りが遅くなるし、炎症反応で熱が出るから苦しめられました。

週2回消毒に病院に行きましたが治療せず、皮膚欠損用創傷被覆材(べネスチン)、ソフラチュールを使ってもらいましたが治らず、最終的に縫うハメになりました(;^ω^)
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手術後 3週目

化膿してる側の針金(ピン)を抜釘してから一気に楽になりました。

鎖骨骨折で手術をした他のブログをみると痛いのは1~2週間と書かれてたので、化膿しなかったら手術後はそこまで痛くないんだろうな~と思いました。

 

ピンを刺したところが化膿してた手術後2週目は痛み止めが切れたら地獄でしたが、針金を抜いた3週目は痛み止めがなくても仕事できました。

 

ただ右腕をほとんど使わなかったせいで筋肉が落ち、歩くだけでも右腕が重たいですし、鏡でみると肩周辺の筋肉が左右で違います。リハビリをしたいところですが仮骨ができる前に無理して、骨がズレたり、残り一本の針金周辺が化膿したら困るのでガマンです。

 

ちなみにメスで切った部分は糸で縫ったのではなく、テープで止めてたので抜糸はなかったです。先生が切った方の傷口はくっついてるからと言ってテープをピンセットではがしただけです。医療技術の進歩はすごいですね。

 

手術後 4週目

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針金が1本残った状態のレントゲン撮影

鎖骨遠位端骨折をしてから35日後、手術をしてから23日後に2本目の針金を抜釘しました。

 

理由はピンが体内に埋まっていってたので抜くとのことで、鎖骨は骨癒合するのに最短でも4週かかるので数日足りないのですが、針金のほかに体内に入れたエンドボタンで骨折部を固定してるので大丈夫みたいです。

 

肩に刺さったピンを抜いたので開放感があると思いきや、エンドボタンで固定してるからか、肩の筋肉が固まってるからか分かりませんが

ガッチリ感は抜釘してもあまり変わりませんでした。

 

ちなみに体内に入ったエンドボタンは、鎖骨骨折の治療期間が終わったあとに再手術して取っても良いし、問題なければとらなくても良いようです。

 

あと抜釘するときは1本目と同じで局部麻酔なし、医者がペンチで引き抜くスタイルでしたが、化膿してなかったせいか1本目に比べると痛くなかったです。

 

抜いた当日はシクシク痛みますが、痛み止めはなくても生活できるレベルでした。鎖骨骨折による痛みがいつまで続くか心配でしたが、私のように化膿しなければ手術後1~2週間、悪くても3~4週間あれば大丈夫です。

 

手術後 5週目

鎖骨骨折の手術をしてから1ヶ月経過し、針金を抜いた傷口も治った。それに4週間以上経過して仮骨もレントゲン撮影で確認できたので、リハビリテーションを始めることになりました。

 

ちなみにリハビリは先生から言いだしたのではなく、私の方から医者に「リハビリっいつ頃からはじめるんですか?」と聞いたことで開始することになりました。

 

他の鎖骨骨折ブログをみてると、手術後1週間目にはリハビリを開始してるケースがあったので、全治までの期間を短くしたいなら医者にリハビリ開始時期の質問するようにしましょう。

 

手術後の傷口の痛み、骨癒合と、腕や肩の可動域は別物です。骨がくっつくまでは安静にする必要があるので筋肉が固まり、骨折した方の腕を使わないため筋力も落ちます。

 

骨折を治療する段階から、肩の可動域を増やし、筋力をアップさせるリハビリという、新しいステージに入りました。

 

【追記分】

鎖骨遠位端骨折をして、手術をしたあとは全治3ヶ月と言われましたが、完全にくっつくには4ヶ月かかりました。

またリハビリをして日常生活に支障がないレベルまで腕が上がるようになったのも、手術後の4ヶ月後になります。

今回の記事では自転車(ロードバイク)による事故、病院の診察により鎖骨遠位端骨折が発覚、一泊二日での手術と入院、手術後から仮骨が出来るまでの5週間を解説しました。

 

記事も長くなってきたので続きのリハビリに関する記事は別に書きましたので、こちらの記事もクリックして読んでください。

鎖骨遠位端骨折手術後のリハビリ方法とメニュー、痛みと期間は?