「ノーパンクタイヤが自転車ロードバイクで使われないのはどうして?」
クロスバイク・ロードバイクはママチャリ自転車に比べると長距離を走るので、タイヤがパンクしたからといって押して自宅まで帰ることができません。
ママチャリならパンクした状態で自転車屋まで走ることも出来ますが、ロードバイクのロングライドだと、自転車店まで何十キロもある郊外を走るのはザラです(汗)
なのでサイクリング中にタイヤがパンクしてもいいように、修理セット・タイヤチューブ・携帯用ポンプを持っていくのが基本となってます。
「パンクしないタイヤがあれば…」と思ってグーグル先生で調べてると、自転車用ノーパンクタイヤの存在をしりました。
アマゾンのロードバイクタイヤおすすめランキングでも書いてますが、パンクしにくいタイヤはあります。
しかしながらガチでパンクしない自転車用タイヤがあるとは! ウェーーイ!
「アレ? ちょっと待てよ? なんでノーパンクタイヤなんて神アイテムがあるのに、ロードバイク乗りはツイッターで話題にしないんだろう?」と思いくわしく調べました。
自転車ノーパンクタイヤのデメリット
ノーパンクタイヤは上の画像のとおり、タイヤの中にゴム発泡体・ウレタン樹脂が詰まってるため、どうやってもパンクすることがありません。
ふつうのタイヤは空気が入ってるから、穴が空いた空気が抜けてしまいますが、ノーパンクタイヤはそもそも空気が入ってないので、釘が刺さってもパンクしようがないです。
じゃあなんでスポーツ自転車乗りが使わないかというと「重い」「衝撃吸収性が悪い」というデメリットがあるからです。
ノーパンクタイヤのデメリット1 走りが重くなる
空気の代わりにウレタンが入ってるということは、当然ながら重たくなります。
調べてみても具体的な重量はわかりませんでしたが、シンコーSR-027というノーパンクタイヤが、アマゾンで1本あたり4000円で売られてます。
そのカスタマーレビューをみると「6段変速ギアでいうと3段目なのに6段目の重さになってしまいます」と書かれていました。
一般的なママチャリの外装6段変速ギアは14・16・18・21・24・28Tなので、ロードバイクの10段変速でいうと6段目→最終段に入れるくらいの負荷になります。
よくエントリーモデルのロードバイクについてるホイールから、10万円前後の高級ホイールにすると「ギアが2~3段軽くなった! 走りが軽い!」と言われますよね?
ノーパンクタイヤにすると、それを相殺にしてもまだ足りないくらい走りが重くなるってことです。
少しでも軽量化するために大枚はたくのがロードバイク乗りですから、パンクしないメリットがあるとはいえ、走りを犠牲にしてまでチョイスしないのは当然と言えます(汗)
また「ペダルを踏んでも進まない」「疲れが3倍くらいになる」というカスタマーレビューもあったので、通学・通勤自転車じゃないと厳しいですね(汗)
ノーパンクタイヤのデメリット2 衝撃吸収性が悪い
ノーパンクタイヤは空気の代わりにウレタン・発泡ゴムが入ってるので、衝撃吸収性が悪くなります。
ウレタンが入ってるとクッション性が良くなりそうですが、空気に比べると衝撃がダイレクトに伝わるので、乗り心地が悪くなってしまいます。
それだけなら良いのですが、ママチャリと違ってクロスバイク・ロードバイクは、ホイール軽量化・空気抵抗を減らすためスポーク本数を減らしてます。
ノーパンクタイヤにすると衝撃吸収性が悪くなり、ママチャリでもスポークが折れることがあるそうなので、ロードバイク用のホイールだったらすぐに壊れてしまいそうです。
パンクしないのはメリットですが「走行性能が落ちる+乗り心地が悪くなる+スポークが折れやすい」というデメリットがあるから、スポーツ自転車乗りにはオススメできません。
ノーパンクタイヤはママチャリ用
- タイヤウォール千葉店 エバーチューブ
- 韓国メーカー タンナスタイヤ
- ケーズプランニング スーパーフレックス
- シンコー SR-027
- 型善 e-コア
ココまで書いておいてなんですが、そもそもノーパンクタイヤはクロスバイク・ロードバイクのホイールに取り付けれるサイズがありません。
シンコーSR-027は「WO 27×1 3/8」なので、クロスバイクについてる「700×32C」などには取り付け自体ができません。
エバーチューブ・タイナスタイヤ・スーパーフレックスは市販されてないので、標準装備のママチャリを買うしかないようです。
アマゾンで調べるとシンコーSR-027が1本3200円。型善e-コアが2本セットで12800円売られていました。
子供の通学用に購入したり、自宅から駅までの通勤用に使うのはありですが、クロスバイク・ロードバイクに使うのはナシですね(汗)