私が乗り始めた頃、ロードバイクといえばC23で、クロスバイクは28~32Cでしたが、最近はワイドリム化しており、ロードでも25~28Cを使うようになってます。
カンパニョーロの人気ホイールである、ゾンダ2017年モデルは23C非対応になりました。
カンパニョーロも定番モデルを筆頭に25C以上に変更していっており、シマノ、マビックなどもこの流れに続く可能性が高いです。マジかよって感じですね…
タイヤ幅を太くする理由
23Cの方がタイヤが細いので接触抵抗が小さいイメージがありますが、人間が乗ると重量で変形します。
太いタイヤの方が変形しずらいので、結果的には接触抵抗が小さくなると言うことになります。
当然ながら重量は25Cの方がおもくなりますが、わずかな差なので誤差範囲と言っても良いですし、体感レベルだと分からないです。
人によっては「25Cの方が走りが軽い、ヒャッハー!」と言いますが、個人的な感想としてはよくわからないと言うのが本音です(汗)
プラシボー効果と言いますか、体感レベルだと自分の思い込みで感覚が変わってくるので、何とも言えないんですよね…
ワイドリム化
タイヤを25~28Cが主流になることから、ホイールのワイドリム化が進んでいます。
15Cのリム幅に23Cを装着するのは問題ありませんが、25Cなると狭いところに無理やり押し込むようになりますよね?
そうなるとわずかですがリムよりタイヤの方が横にはみ出してしまうため、コーナリング時にタイヤが変形してパワーロスが出る。
またリムよりタイヤの方がわずかに横にはみ出すことで、空気抵抗が増えるとも言われています。「ホンマかいな」って感じですが(苦笑)
このことからカンパニョーロは、人気モデルのシャマルミレのリム幅を17mmにしました。また定番ホイールのゾンダも2017年モデルはC17です。
それによって23Cは装着できなくなり、25~28Cの太いタイヤを強制的に使わないとダメになりました。
ちなみにワイドリム化すると、当然ですが重量が重たくなります。
「フルクラム2017年モデルのホイール価格と重量一覧」でも書きましたが、カンパニョーロのレーシングゼロは1518g、ゾンダも1594gと、以前よりも重たくなっています。100gは重くなってるんじゃないでしょうか。
このホイール全体の重量アップを吸収できるほど、太いタイヤ・ワイドリム化のメリットはあるのでしょうか?
我々、素人では調べようがありませんからメーカー見解、研究結果を出されたら「お、おう…」となりますが、ぶっちゃけ納得いってない人も多いですよね。
買い替えさせようとしてる?
わたしがロードバイクに乗り始めた頃は、28Cから23Cに変更するカスタマイズが流行りましたが、いまは逆にタイヤを太くする時代になりました。
余談ですがファッション業界ではパリで流行色を決めます。なぜなら服は破れないかぎり着れるので、流行色を作らないと新しく売れないからです。
ロードバイクのタイヤ幅の変更もコレに似たモノがあり、23Cだとやり尽した感がある。ホイールも売れないからメーカーは稼げません。
それだと困るので各メーカーの首脳会議で、25Cを流行させて、ホイールをワイドリムにして買い替えさせようって魂胆(こんたん)なのでは? と思ってしまいます。
家電もそうですが、毎年新しいモデルを出して、コンスタントに買い替えさせないと売り上げが出ないので、シャープ、東芝のように赤字になってしまいます。
企業にはたくさんの人が働いてますから、従業員を食べさせるためには仕方ないことです。それにプロのロード選手もスポンサーである自転車メーカーから広告費としてお金をもらってますから、25C化の流れには反対できません。
シマノ、マビックなども25~28Cをはかすために、カンパニョーロ・フルクラムに続いてワイドリム化したら、タイヤメーカーは23Cの生産をストップするでしょう。
「ロードバイクは23Cだろ!」って言ってる人も、23Cタイヤが発売しなくなったら25C以上を使いざるをえません。消耗品なのでストックがなくなったら終わりです。
そう言えばテレビがアナログ放送からデジタルに強制的に変更になるときも、同じように買い替えさせられました。ロードバイクもこれと同じ現象になりそうですね。
こちらの記事もよく読まれています⇒ロードバイクタイヤおすすめランキング