カンパニョーロのシャマルウルトラの後継モデルとして発売したシャマルミレ。
いまのシャマルミレはリム幅が15mmでしたが、ワイドリムになり17mmになったshamalmilleC17というモデルが発売しました。
- 価格 15万8000円
- 重量 1480g(前640、後840g)
- リム高 前24.6、後27.6mm
- スポーク数 前16、後21本
値段は15万円8000円で、アルミクリンチャーとしては最高級のモデルである、シャマルウルトラの次世代モデルとなります。
価格のわりに重量が重い気もしますが、このあたりをふくめて解説したいと思います。
リムに特殊な加工をしてる
シャマルミレC17のリムはアルミ製で、プラズマ電解酸化処理をしています。難しい用語でよく分かりませんが、なんだかスゴそうですね(笑)
このリムはシャマルミレ専用の青いブレーキパッドを使うことで、晴れはモチロン、雨天でも高い制動力を発揮します。
「アレ? どこかで同じような話を聞いたような…」ココまで書いてて思ったのですが、マビックのエグザリットに似てますね。
リムに特別な加工をして、専用ブレーキシューを付けることで、ドライでもウェットでも制動力アップって発想も似てます。
また専用パッドが地味に高くて、角度・当たりの調整がメンドクサイ、リムを小まめに掃除しないと下り坂で音鳴りがするなども似てるような…
まあ似てるところはマネしていくのがビジネスの常識ですから、細かいことは気にしないようにしましょう(笑)
値段のわりには重たい
重量は1480gなので、15万円越えの完組ホイールにしては重く感じます。
シマノデュラエース9100C24は前後で1389gですし、マビックのキシリウムプロSLは1395gなので、価格のわりには見劣りしますよね…
なんでカンパニョーロは、こんな重いホイールを作ったのかというと、C17は従来のシャマルミレより、リム幅を2mm広くしてるからです。
リム幅を広くすると横幅が広がるため、そのぶん面積が大きくなるわけですから重量は重たくなります。
なんでリム幅を広げたの?
じゃあなんでリム幅を17mmにしたのかと言うと、最近のロードバイクはC25のタイヤを使うのが流行ってるからです。
私がロードバイクに乗りはじめた頃は、23Cのタイヤが主流でしたが、最近は25C、28Cの方が良いと言われてます。
ちなみにいままでのホイールでも、25Cのタイヤを装着することは可能です。
ただ狭いところに太いタイヤを無理やり入れることになるので、曲がるときにタイヤが変形してパワーロスが生まれます。
またリムとタイヤの間にあるドッキング部の幅が広くなり、風を受けたときに空気抵抗が大きくなると言われてます。
なのでリム幅を2mm広げることで、25Cのタイヤでも変形することなく装着でき、空気抵抗も減るってわけです。
個人的には「ホンマかいな?」って感じですが、カンパニョーロは次々とワイドリムにしてるので、効果はあるんだと思われます。
剛性は高い
後輪はカンパニョーロではおなじみのG3組、アルミ製のストレートプルエアロスポークを使ってます。
おまけにリムハイトも高いので、剛性が高くカッチリとしたホイールに仕上がってます。
レース志向で剛脚ガチ勢の人、ヒルクライム大好き人間じゃないかぎり、剛性不足とは感じないはずです。
加速もよく、重量も1480gながら、ヒルクライムもスイスイ登ることができます。
カンパニョーロのゾンダだと、ダンシングのとき若干柔らかい気がするけど、シャマルミレだとカッチリしてます。
パワフルで平地でもガンガン飛ばしたり、ヒルクライムのときに剛性の高さが生きてくるホイールと言えます。
乗り心地は中の下
剛性が高いってことはパワーロスが少ないわけで、言いかえると路面の振動もダイレクトに伝わるようになります。
なので乗り心地はどうしても悪くなるのは仕方がないです。
もしあなたがロングライドLOVEなら、カンパニョーロのゾンダの方が幸せになれます(笑)
ゾンダはステンレススポークですが、シャマルミレC17はアルミなので硬さに差が出ますからね~
実際、私はカーボンスポークのホイールで、ロングライドに行くことが多いのですが、疲れ具合がぜんぜん違いますから。たかがスポーク、されどスポークです。
まとめ
カンパニョーロのシャマルミレC17について、最後にもう一度まとめます。
レースでの決戦用、ヒルクライム、ロングライドは年に数回ていどなら、シャマルミレはオススメです。特にタイヤは太めが好きならC17を買うべきでしょう。
「いや、タイヤは23Cが一番、さいきんの25Cのゴリ押しは、メーカーの巧みな営業戦術にちがいない!」という方は、シャマルミレの通常版を買いましょう。
またロングライドが好き、レースに出ない、ヒルクライムもそこまで好きじゃないなら、カンパニョーロのゾンダで充分です。
硬いホイールはフレームとの相性もあるので、そのあたりも考えて選ぶようにしてくださいね~