ロードバイクはキャリパーブレーキが主流ですが
シマノが油圧式ディスクブレーキを発売
自転車パーツ好きから脚光を浴びてます。
ブレーキ交換と聞くと簡単な気もしますが
ローターが付いた専用ホイールが必要になり
ディスクブレーキ、STIレバーも変えないとダメなので
トータルだとかなりの出費になります。
このディスクブレーキ専用ホイールが曲者で
「ホイールのハブにローターを付けたら良いんでしょ?」
このように思う方もいるでしょうが
ただローターを付けたら良いってモノじゃなくて
スポークの組み方が異なるので今まで使ってたホイールが
使えなくなる可能性があるんですよ(つまり買い替えが必要)
そうなると10万円コースになるって寸法です
だからこそ比較インプレを読む方が絶えないのですが(;^ω^)
メリット
ロードバイクをディスクブレーキ化することで
制動力がキャリパー式より向上します。
わたしもディスクブレーキを装備したロードバイクに乗りましたが
ブラケットを持った状態でブレーキしたにも関わらず
キャリパータイプの下ハンドルくらい効きます。
今までだったら急ブレーキは下ハンドルでやったり
ブラケット部を握った状態だと指3~4本使わないとムリでした、
これがディスクブレーキになると指1本でもOKなくらい制動力があります。
特に雨天走行時に差がありキャリパー式だと
デュラエースのブレーキ+GP4000S、PRO4等のタイヤでも
全然止まらなくてめちゃくちゃ怖いです。
山のダウンヒルで雨が降った日にはシャレになりませんが
ディスクブレーキだと雨天走行時でもよく効きます、
また油圧式ならではのタッチ感の良さもメリットで
細かい速度調整をするシーンではディスクの方が有利です。
それとキャリパー式はリムを挟んで制動するのでカーボンホイールの場合、
下り坂でブレーキをかけすぎるとリムが溶ける心配がありました。
しかしディスクブレーキはハブにあるローターを挟んで制動するので
リムの熱を気にする心配がないのも利点になります。
デメリット
油圧式ディスクブレーキは構造上どうしても
キャリパー式よりも重量が重くなります。
100g以上は重くなると思ったほうが良いですね~
なのでヒルクライムレースでは当然不要になります。
ただ最近はフレーム、ホイール、他のパーツが軽量化しており
UCIの6.8キロ制限を軽く突破できる時代ですから
そこまで気にしなくても良いのかな~と。
(そのぶん他のパーツを軽量化すれば良いわけですし)
先ほどディスクブレーキはキャリパー式のように
カーボンホイールのリムが溶ける心配がないと書きましたが、
そのぶんローターの温度が高温になります。
シマノはアイステックテクノロジーと言うのを採用しており
長いダウンヒルでも温度が上がりにくい設計ですが
それでもキャリパー式よりは温度が高くなります。
自動車免許を取る時に習ったと思いますが高温になりすぎると
ブレーキが効かなくなるフェード現象があります。
この現象が起きることはまずないでしょうが
頭の片隅には入れておいた方が良いですね~
また整備方法が変わるので最初は戸惑うかもしれませんが
ロードバイク乗りはメンテナンス大好き人間が多いので
逆にメカニック好きの血が騒ぎワクワクするかもです(笑)
まとめ
ディスクの最大の利点はブレーキ性能です
これを重要視するなら買いと言えます。
特にレースをしてる方はダウンヒルで
どこまで突っ込めるかでタイム差が出でますから、
雨天用に1台ディスクブレーキ仕様のロードバイクを
用意するみたいなこともお金があればできますので。
欠点は重量、熱などありますがぶっちゃけ価格でしょう。
ディスクブレーキ仕様にするためのSTI、ローターはまだしも
ホイール交換と言うか、買い替えがネックになります、
フレーム、コンポの次に高価ですからねホイールは
上位グレードなら10~20万円はザラですし。
シマノからディスクブレーキ用ホイールWH-RX31が
前後合わせて約2万8000で発売されてますが
価格から見て分かるように性能は下位グレードレベルです。
(重量は前後で約2000gなのでWH500レベル)
ブレーキング性能が良くなってもトータルでの
走行性能が落ちたら意味がないので買うなら高級ホイールですが
そうするとお金が飛ぶわけで…導入は厳しいでしょう。
個人的にはキャリパーブレーキで良いかなと思ってます
まだ発売して間もないので数年すればホイールラインナップ
コンポの価格なども変わってくるでしょうから待ちの姿勢が賢いかな~と。